長井謙治准教授の研究成果がArchaeological and Anthropological Sciencesに掲載されました

2026.10.13

長井謙治准教授の研究成果がArchaeological and Anthropological Sciencesに掲載されました。

 

Nagai, Kenji.
Quantitative identification of flaking techniques using Bulb Surface Angle (BSA) derived from 3D surface data,
Archaeological and Anthropological Sciences, Volume 18, article number 215 (2026)
https://doi.org/10.1007/s12520-026-02561-y
 

本論文は、長井准教授が約15年にわたり取り組んできた石器製作技術の研究成果をまとめたものです。
考古学では、出土した石器がどのような技術で作られたのかを明らかにすることが、過去の人類の技術や行動を理解するうえで重要な課題となっています。しかし、異なる製作技術による石器にも形態的に類似した特徴が多く、その識別は必ずしも容易ではありませんでした。
本研究では、4種類の剥離技術によって実験的に製作した613点の石刃を対象に、三次元表面データから計測したバルブ表面角(BSA)と垂直間隔(VI)を用いて、製作技術の違いを定量的に分析しています。その結果、剥離技術ごとに特徴的な分布が認められ、とくに押圧剥離と間接打撃については、それぞれ97.5%、96.1%という高い識別性能(balanced accuracy)が得られています。
本研究は、再現可能な定量的分析の枠組みを提示するものです。考古資料に残された形態的特徴から過去の製作技術を復元する新たな方法論として、今後の応用が期待されます。
ご興味のある方はぜひご一読ください。

論文掲載ページ:
https://link.springer.com/article/10.1007/s12520-026-02561-y


全文閲覧用リンク(無料):
https://rdcu.be/DQ6VX4JRV4pa

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