国際ワークショップ "Beyond Exteriorization: Rethinking Technology, Mind and Materiality from Leroi-Gourhan to Materia-Mind" を開催しました

2026.10.6

2026年9月8日(火)・9日(水)に、フランス・パリのフランス国立古文書学校(École nationale des chartes)にて、国際ワークショップ “Beyond Exteriorization: Rethinking Technology, Mind and Materiality from Leroi-Gourhan to Materia-Mind” を開催しました。
本ワークショップでは、フランスを代表する先史学者・人類学者であるアンドレ・ルロワ=グーランの技術論を、マテリアマインドが掲げる「物心共創」の視点から再検討しました。身体の機能や記憶が道具・技術へと「外在化」されるという視点を踏まえつつ、素材や道具との相互作用を通じて、人間の身体技法、知覚、認知がどのように形成され、変化するのかを中心的な問いとしました。

フランス国立古文書学校のNathan Schlanger氏による基調講演に続き、日本、イギリス、フランス、ドイツから参加した研究者により、土器や漆製品の考古学的事象、石器製作実験、旧石器時代の彫刻、描画行動、民族誌研究など、多様な資料と方法に基づく報告が行われ、素材の性質、製作時の身体動作、技能の学習・伝承を含む過程として検討する視点を掘り下げました。

ワークショップ後には、ルロワ=グーランの研究において重要な位置を占める先史時代の洞窟遺跡などを視察しました。現地では、洞窟壁画や動産芸術が製作・使用された空間・景観に接することで、文献や写真からは捉えにくい身体と環境の関係を考える機会を得ました。洞窟壁画を、岩壁の形状や空間構成、人の身体の位置・移動と関係づけて検討することで、表現が生まれ、知覚される過程を物心共創の視点から考えるうえで重要な知見が得られました。

今回のワークショップと遺跡視察は、ルロワ=グーランの理論的遺産を多様な実証研究と結びつけ、モノとココロの共創過程を探るための問いと分析視点を具体化する貴重な機会となりました。今後は、そこで得られた論点を領域内の研究に還元し、素材・身体・技術・認知の関係を比較する国際的な研究交流につなげていきます。
本ワークショップは、マテリアマインド、フランス国立古文書学校、セインズベリー日本藝術研究所の共催で開催されました。

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