B02班

2025.3.21

物心共創AIから読み解く絵画の表象

堀内 隆彦(千葉大学)

本応募研究は、人類史において絵画が果たした役割に注目し、絵画の色彩と質感の科学的観点から「物心共創」のプロセスとメカニズムを明らかにすることを目的とする。これまで、美術史、文化人類学、考古学、社会史、宗教学などの分野において、絵画が果たしてきた多層的な役割を包括的に理解するための基盤が構築されてきた。一方、工学の分野において、文化遺産保存の観点から、絵画の記録・解析・保存の技術が発展してきた。しかし、それぞれの領域研究を融合し、また古代から現代までの時代を融合して統合的に議論されてこなかった。応募者の画像工学における実績と経験を活かして、マテリアマインド領域における絵画に対する物心共創の統合的理解に、世界で初めて切り込む。世界中のクラウドに膨大に散在する絵画データを利用した『物心共創AI』を構築し、各時代の絵画がもつ物質特性と、人間の身体、脳、心との関係性について、その背景で支配している法則を明らかにする。

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