B01班
2025.3.21

ソーシャル・シーゾナルセンシングによる北東アジアの人々の季節感の時空間変動の解明
永井 信(国立研究開発法人海洋研究開発機構)
「人々はある場所において、(1)どのような季節感をなぜ獲得したのか?、そして、(2)気候変動にともない、季節感はどのように変化するのか?」この学術的な問いを解明するために、本研究は、北東アジア(極東ロシア・韓国・日本)を対象に、ソーシャル・シーゾナルセンシング(インターネット[検索エンジンの統計機能など]を活用した「人々の関心」の時空間分布の調査)によって①人々の季節感の空間分布の特徴の把握・②その獲得要因・③気候変動に対する季節感の安定性や脆弱性の解明を試みる。本研究は、従来からの季節学(生気象学)・気候学・地理学・民族学・民俗学と、目覚ましい情報技術の発展を礎とする情報学との融合を目指した、前例の無い創造性に富んだ学際的研究である。